『The Super Natural』A new vision of the unexplained の翻訳 |
それらは周期的に現れるのか? それらはどれほど速く飛ぶのか? それらは大気中を妖精のように突然現れるのか、それとも上方から大気中に入るのか? 着陸するのか? そうであれば、何処にそしてどれほど長く、そしてその近くの人達はどんな経験を報告するだろうか?
文化の障害がなくなり否定的な先入観を持たない科学者達や知識人達が研究できるとわかるとしたら、進歩することができる。
正に今は、我々が示したように、文化がいささかなりともこの件について関心を持つ限り、文化は二つの陣営に分けられる、一つはエイリアン仮説を信じる陣営、もう一つは笑うだけには良いと考える陣営。しかし、我々が議論したようにそして証拠が示唆するように、それにはそれ以上多くの物があるかもしれないのである。
我々はまだ、現実が作用する仕方と宇宙が実際にどのような構造をしているかの理解に達していないらしく思われる。目下の所、例えば、いくらかの実行中の実験があり理論が提出されている、それらの理論は、条件がかなうと、我々の宇宙のみならず現実についての理解をもういちど根本的に変更する理論である。例えば、こう書かれているのだが、スイスにある大型ハドロン7 衝突型加速器8 でミニブラックホールを検出する一つの試みが行われいる。もしそれらが存在することが分れば、平行宇宙が存在するというひも理論9 の核心教義が基本的な支持を受けることになる。
7物理】《強く相互作用する素粒子のこと; フェルミ粒子である重粒子とボース粒子である中間子とに大別される; cf.antibaryon 》研究社新英和大辞典第6版
8訳註: Large Hadron Collider:以下ウイキペディアからの引用:
略称 LHC とは、高エネルギー物理実験を目的として CERN が建設した世界最大の衝突型円型加速器の名称。スイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで設置されている。2008 年 9 月 10 日 [1] に稼動開始した。また、LHC実験はそこで実施されている実験の総称。LHC は 2013 年 2 月から停止していたが、2 年間の改良工事を終え 2015 年 4月 5 日に、以前に比べ約 2 倍(8 兆電子ボルト(8TeV)から 13 兆電子ボルト(13TeV)へ)の高速エネルギーを備えて運転を再開した。
CERN が建設し、2000 年に実験を終了した Large Electron-Positron Collider (LEP) の地下トンネルに、陽子-陽子衝突のための加速器を新たに設置して建設された。全周は約 27km ある巨大なもので、日本のマスメディアは規模を山手線に例える事がある(山手線は全周 34.5km)。LEP 実験で用いられた、加速器 (加速空洞) などは、全て超伝導型に置き換えられた。これは、電子に比べて陽子の質量が 1836 倍のため、強力な磁場を要することによる。陽子ビームの衝突点には、地下 100 メートルの地点に 6 階建てのビルに相当する観測点 4 箇所に観測装置 5 台を設置し、高エネルギー物理現象から生じる粒子を観測する。これまで LEP では、標準模型の検証実験が行われてきたが、LHC ではより精度の高い標準モデルの検証を行う。大統一理論および超対称性理論を実験的に検証することが長期的な目的である。LHC で用いる陽子ビームの安定性をシミュレーションする目的で BOINC を基盤とした LHC@home プロジェクトを 2004 年から開始している。
9【物理】《素粒子をひもとして扱うことにより, 点として扱った場合に生じる多くの数学的困難を回避する理論》研究社新英和大辞典第6版