FORGOTTEN CIVILIZATION The Role of Solar Outbursts in Our Past and Future By Robert M. Schoch |
興味深いことに、キャサリン・ルートレッジに記録されているのと同じように、モアイが動かされる仕方としてマナを強調しているにも関わらず、J. マクミリン・ブラウンはイースター島民達がマナに対して先住民の言葉すら持ってないことを報告している。ブラウンは1920年代始めに 5ヶ月間島に住み (彼の1924年の本に複製されている写真のいくつかは1922年と日付されている) ルートレッジがしたのと同じ幾人かの情報提供者にインタビューをして一緒に作業した。ブラウンはこう書いている、『重要な [イースター島の語彙の] ラキュナ(lacuna) が単語マナ (mana) に該当し、ポリネシアでは、超自然的な者と先祖達にあるだけでなく、偉大な生きている男たちや彼らの行為そして彼らの武器や器具にもある全てのあのオカルトパワーに適用された。偉大な者の霊気 (aura) というようなものは意味がなかったのだろう実際それを身につけているとかそれを前面に放射している偉大な個人はいなかったので霊気という言葉はポリネシアの語彙の中から抜けたのだろう(Brown 192416の279頁; イタリックは原文のまま)。』 このように、ブラウンは彼の時代のイースター島民達はマナを信じていないことを主張しているのではなく、彼らはその概念に対する先住民のことばを持っていないか、あるいはもう持っていないことを主張しているのである。実際そうなった理由は1722年に始まる西洋人とのコンタクトの結果として多くの住民が死に先住民文化が殆ど根絶した後マナはイースター島でもはや現れなかったからだ、と推測できよう。
16Brown, J. Macmillian. The Riddle of the Pacific. London: T. Fisher Unwin.