FORGOTTEN CIVILIZATION The Role of Solar Outbursts in Our Past and Future By Robert M. Schoch |
伝説的なエデンのように、ゲベクリ・テペはチグリス川とユーフラテス川の北方部分の間にある。今そこは木の生えていない不毛の砂漠の風景であるけれども、1万2千年前ゲベクリ・テペは豊富な植物と動物のエリアであり、狩猟採集民達の楽園だった。ゲベクリ・テペは最初の家畜と農業が始まり、数千年くらいにわたって、建造物を使用した時代に存在したエリアでもある。旧来の見方では、ゲベクリ・テペのような複合体を立てるには定住した組織的な労働力が必要となるし、それは家畜と農業が十分確立された後にのみ可能となる。しかしもしかしたらそれは逆だったのかもしれない。ゲベクリ・テペに非常に多数の人が集まることで地場の自然資源の枯渇が引き起こされた、そのことが本質的に農業の発展を余儀なくさせたのではないか? 最初の耕作は楽園で採集することと狩猟することに比べると不利な立場になったのかもしれない。耕作は時間のかかるものだった、採集や狩猟に比べると乏しい食物を得ることしかならないひどく骨の折れる労働であった。蛇 がイヴに味わうよう納得させたところの禁止果物をアダムが食べた後、神が彼に言った通りになった、『汝らの故に土壌は呪われた。汝らは毎日の食べ物を苦悩する事でそれから得ることになろう』(エルサレム聖書、1968、創世記 3:17)と。事実、ゲベクリ・テペのいくつかの柱には彫られた蛇達や特に大きな蛇達があるのだ。