FORGOTTEN CIVILIZATION The Role of Solar Outbursts in Our Past and Future By Robert M. Schoch |
ゲベクリ・テペにある様々な柱は、狐、猪、蛇、 オーロクス10(野生の家畜)、アジアの野生驢 馬、野生の羊、鳥 (鶴、ハゲワシ、アヒル)、ガゼル11 、節足動物(蠍、蟻、そして/または蜘蛛) を含む動物の浅浮彫りで装飾されている。柱はシンボルも保持しているのかも知れない。特に、囲い D の2本の中心の柱には腕、手、ベルト、腰布があり、ベルトの一つの上には文字のような彫り物がある (一つは『H』に似ているがそれ以外は横向きになった『U』に似ている)。ゲベクリ・ テペの人々は今日失われた文書の形式さえも持っていたということだろうか? 彫り物は洗練され、精巧に、美しく施されている。浅浮彫りがあるだけでなく、肉食動物、下部のレリーフに彫られている一頭の猪をどうやら狙って柱の下の方に進んでいるライオンかそれ以外のネコ科動物らしいもの、を含む丸彫りのものもある。ライオン達と猪達の丸彫りが発掘されている; それらは今サンルフラ博物館に、ゲベクリ・テペの時代とどうやら同年代らしい、ウルファから出土した (口が欠けているように見える) 人間の等身大の彫像と同様に置かれている (この彫像は一般にウルファ人として知られている12 )。またゲベクリ・テペから出土した、長い斧槌で穴を開けられた信じられない程小さな穴を持つ、美しい石のビーズがあり、これが『原始的な』テクノロジーだけでどうやって成し遂げられたか、という問題を提起している。さらに、シュミット教授によれば、石の柱のいくつかは、地場の岩床の中に直接設置されているのに対して、他の柱はコンクリートかテラゾ13のような床に設置されている。いくつかの柱は非常に高くて薄く、『弱い』基礎に見えるものとなっている。これは、元々柱達が風で唸り音叉のように音響的に共鳴するように意図的に設計されていた14 のかも知れない、と推測されている (Batuman 2001. 同上: 74 ; 第14章の234ページの『The Power of Sound』の節の中でさらに論じてあるのでそれを見られたい)。技量のスタイルと質だけを見ると、ゲベクリ・テペは紀元前3000年〜紀元前1000年の間の年代であると安易に主張する人があるかも知れない。だとするとその人はどれほど間違いを犯したことになることか。放射線分析に基づくと、その遺跡は紀元前10000年〜紀元前9000年の時代に戻るのであり、意図的に紀元前8000年頃に埋められたのである。即ち、その遺跡の年代は驚愕すべきことに今を去ること10000年前〜120000年前になるのだ !
10《ヨーロッパの畜牛の祖先で 17 世紀に絶滅 した野牛; urus ともいう》研究社新英和大辞典第6版
11《ガゼル亜科ガゼル属 (Gazella) の動物の総称; アフリカ・西アジア産の姿が優美な小形のレイヨウ; cf. ariel 》研究 社新英和大辞典第6版
12 Batuman, Elif. 2011. “ The Sanctuary: The World’s Oldest Temple and the Dawn of Civilization. ” New Yorker, Decembe 19, 2011, 72, 74, 76, 78, 80-83. この雑誌の 76。
13《大理石または花崗岩の砕石をちりばめて研磨したコンクリート》リーダーズ英和辞典第 3 版
14 訳註:ここでもやはり『The KEY』の訪問者の話した(次のような)ことを思い出さざるを得ません:
「祈りとは何ですか?」
失われた、意思伝達の科学のこと。この惑星はね、かって意思伝達と上昇のための巨大な装置で覆われていたのだよ。 音調は、生物の体に正確なエネルギーの流れを引き起すのに重要だね。あのエジプトのオベリスクの鳴り響く音がね、正確な波長をセットするのだよ。この装置を使うと、人間をより高度な諸世界に、君たちのいう惑星間空間だが、それよりもっと高度な空間にもだよ、投射出来るんだよ。君たちが見てね、それらは互いに全く無関係な個別なものと考えているあらゆる遺跡はね、実際にはたった一つの大きな機械の一部だったのだよ。それは精妙な機械だったのだ。それはね、君たちの現代のどんな機械よりもはるかに壮大なことが出来たのだよ。神の機械の一つだったよ、その機械はねー。それは極めて高い知能を持つ、多くの魂の溶け込んだものだった。それは、君たちならプログラムされていると言うだろうがね、注意深くパターン化された言葉を発することが出来た。そのような公式はね、無知な人々の中では祈りとか魔法の術として、儀式化されるようになったよ。というのはね、その機械はその言葉を発する者達の神に違いないと思い込んだからだよ。そして彼らはね、同じことをしようとしたんだ、それは自分たちになにか役立つものを聞き入れてくれるだろうという期待からね。しかしだ、その機械の言語は自然の言語だったのだよ、というのはね、その機械は自然から分離したものではなかったからだ。