『THE COSMIC SERPENT DNA AND THE ORIGINS of KNOWLEDGE 』の翻訳 |
我々の体にある DNA の97%が『ガラクタ』であると考える分子生物学は無知の度合いを明かすだけでなく、それは未知のことを喜んで見くびるという程度を明かしている。幾つかの最近の仮説は、『ガラクタの DNA』は結局一定の機能を持っているかも知れないことを示唆している17。しかしこれは軽蔑的な反射反応を隠していない: 我々は分らない、それで我々はまず言っておく、それから疑問を考える、ということなのだ。これは無節操な科学である、それが主張するような客観的になっていない。中立的立場で、あるいは簡単に正直的な立場で、『今のところ、分らない』と言うことになるだろう。それを、例えばだが、DNA の神秘と呼ぶのはちょっと安易な言い方になろう。
17原註: 幾つかの最近の研究によれば、非コード化している DNA が実際は構造上の役割を演じており言語の特徴、決められるようになっている意味、を表わしているかも知れないという。Flam (1994. 訳註: 引用文献は省略します)、Pennisi(1994. 訳註: 引用文献は省略します)、Nowak (1994. 訳註: 引用文献は省略します)、Moore (1996. 訳註: 引用文献は省略します) を見られたい。