『THE COSMIC SERPENT DNA AND THE ORIGINS of KNOWLEDGE 』の翻訳 |
生物学者の中には DNA を『我々の最も高性能な情報記憶装置の記憶量の100兆倍以上も多く』含んでいる『太古の高度なバイオテクノロジー』と述べる人達がいる。それでもそんな状況でテクノロジーの言葉が使えるだろうか? 使える、何故ならこの複製可能で情報を蓄積する分子に相応しい言葉はテクノロジーの他にないからである。DNA は僅か10個の原子の幅しかないが一種の究極的テクノロジーはそのようなものを作れる: それは有機体であるが物質の存在の限界に近づくほどに極小化される2 。
2原註: Margulis and Sagan (1986. 訳註: 引用文献は省略します。) はこう書いている:『地球の最初の20億年で、前核生物は絶えず地球表面と大気を変えた。それらは生命の本質の全て、小型化された化学組織を作り上げた―これまでのところ人類がまだ近づいていない偉業。この太古の高度なバイオテクノロジーが醗酵、光合成、酸素呼吸、そして空気からの窒素除去の進歩に導いたのである。』Wills (1991. 訳註: 引用文献は省略します。) はこう書いている:『そうしてDNA 分子そのものが我々の最も高性能な情報記憶装置の記憶量の100兆倍以上も多い情報をパックしている。』Pollack (1994. 訳註: 引用文献は省略します。) はこう書いている:『[DNA 分子の] 2番目の紐には、紐の情報を自己複製するために必要な、エキストラ分子の想像できる極小量が詰まっている。』