『THE COSMIC SERPENT DNA AND THE ORIGINS of KNOWLEDGE 』の翻訳 |
1930年代以降、人類学はそれ自身を科学の地位に高めるために、そのほかのものを研究する中で異常なほどに秩序を捜した11 。その過程でそれは現実を殆ど不可解な論説に変えた12 。
11原註: レビ-ストロース (1963, Structural anthropology 1 New York: Basic Books) は、『秩序の中の秩序』の観念を説明して、こう書いている:『このように人類学は社会構造全体を異なるタイプの秩序のネットワークと考える。血族関係体系は個人を一定のルールに従って規定する方法を提供する; 社会的機関は個人とグループを規定する別の方法である;社会の成層化は、経済的あるいは政治的であろうと、我々に3番目のタイプを提供する; そしてこれらすべての秩序が自らそれらの中に存在する関係の種類を、それらが互いに共時的レベルと通時的なレベルの上で如何に作用し合うかを、示すことによって秩序づけられる』(p. 312) トリン (1989, Woman, native, other: Writing postcoloniality and feminism.Bloomington: Indiana University Press.) は『科学とは真理であるが、人類学が原住民の動機(誰の動機か? 訊ねるとよい)という気高い防御の中でまず第一番に最も重要なこととして捜すことが科学の地位に自らを高めることになる (p.57)。』
12 原註: 人類学の論説はその対象となる人達には理解されないのに、人類学者達は一般的にそれが問題だとは考えてこなかった。以下の原註は略しました。悪しからずご了承願います。