『JOURNEY OF SOULS』の翻訳 |
催眠下に一度入ると、人々は文字通り観察しているようにその無意識の心で彼らが見る状況や彼らの聞く会話を伝えるのである。質問に応える際、被術者達は嘘をつくことはできないが、無意識の心で見られたものを何かしら誤って解釈するかもしれない、丁度我々が普通の意識状態でそうするように。催眠下にある人達は、彼らが真実だと信じていないことを述べるのに難儀するものである。
催眠を批判する人のなかには、トランス状態になっている被術者は催眠術師に示唆された何らかの理論的枠組みを採用するために記憶を偽造して彼らの応えを偏向することになる、と信じる者がいる。私はこんな一般化は誤った前提であると認める。私の仕事では、私は各事例を、情報を聞くのは初めてであるように、対処している。もし被術者がなんとかして催眠の進行を逃れて霊界について意図的な空想を造り上げることができたのなら、あるいは死後の生活に関して前もってセットされた考えから自由に連想することができたのなら、そのような応えはやがて私のそれ以外の人達の報告と辻褄が合わないことになるだろう。私は自分の仕事で最初に注意深い詰問をすることが大切であることを学んだし、私を満足させるために霊的な経験を捏造する人がいた証拠は何も見つからなかったのである。実際、催眠下の被術者達は自分達の述べることに私が誤解していることを訂正するのをためらわない。