HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#492 |
しかし『火』が『上』からあるいは『下』から手に入れられようと、それをどれかの位置から持って来るところの、神聖な存在または半神聖な存在 (あるいはギルガメッシュのように 2/3の神聖な存在) はすべてそれらに共通の機能に従って名前をつけることが出来たのであろう、メキシコでそうされているように。メキシコではケツァールコアートル34は「Ce acatl」= 1-Reed35 とも呼ばれ、テスカトリポカは「Omacatl (Ome acatl) = 2-Reed」と呼ばれる。そうすると我々はそれに対応する旧世界の英雄達を、「reed36 」に倣って、「1-Narthex37 」、「2-Narthex」、等々と呼ぶことができるかもしれない、そう呼ばれる月にあたる時に火が、最も有名なタイタン人のプロメテウス、サターンの片割れによってもたらされた、と。
34【 メキシコ神話】《羽毛をもつ蛇神で, Aztec 族の文化英雄神》研究社新英和大辞典第6版
35 Acatl/Reed は、実際、矢軸、擦って火を起こす為の棒、そして「司法権力の象徴」を表わしている。See E. Seler, Gesammelte Abhandlungen (1960-61), vol. 2, pp. 996, 1102; vol. 4, p. 224.
36【植物】 アシ, ヨシ《アシ (ditch reed), ダンチク (giant reed) など》; アシの茎. 研究社新英和大辞典第6版
37【植】オオウイキョウ。羅和辞典 改訂版