HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#452 |
我々はそこに「the Ancient of Days57」(シュメール語で: Ziusudra, ベロッソス58の「バビロニア誌」では : Xisuthros とされているが )、Atrahasis 即ち『賢きことこの上なき者』という名前から、温和な性格の存在であることを感じ取る。
57Ancient of Days または Head of Days はダニエル書にある神に対する名前である。
ダニエル書 7: 9 に
「I beheld till the thrones were cast down, and the Ancient of Days did sit, whose garment
was white as snow, and the hairof his head like the pure wool: his throne was like the
fiery flame, and his wheels as burning fire.」
と記されている。
この Ancient of Days は、岩波書店発行『旧約聖書全15冊』の『XIV ダニエル書 エズラ紀 ネヘミヤ紀』1997年版 村岡崇光訳では、『日の老いたる者』と訳されている。ついでながら、その「I
beheld till the thrones· · · asburning fire.」を訳すと:「私は諸王位が終わるまでを見た、『(以下の訳は村岡訳引用) 日の老いたる者がそこに座った。 その衣は雪かとまがうように白く、その頭髪は羊毛のように清く、その王座は火の炎、その車輪は燃えさかる火』のようであった。」
58 訳註 ウイキペディアから本書と関連する箇所の一部を参考の為に引用する: ヘレニズム期バビロニアの著述家。紀元前 3 世紀はじめに活躍した。ベロッソスの代表作である『バビロニア誌』は、全文は現存していないが、古代の著述家による二次資料が現存している。その第二書は創造からナボナッサロス ( Nabonassaros 前 747-734 年 ) に至るバビロニア諸王の歴史を記述している。エウセビオスは、アポロドロスが「ベロッソスは、最初の王アロロス (Aloros) からクシストロス ( Xisouthros ) そして大洪水に至る年代を 43 万年としている」といっているのを伝えている。ベロッソスの描く系譜からして、彼がここ、特に (伝説的な) 大洪水以前の王たち、それとセナケイリモス ( Senakheirimos センナケリブ )からの前 7 世紀以降を編纂するときに『王名表』を手元においていたのは確実である。シュンケロスに残っているベロッソスによる大洪水についての記述は非常に『ギルガメシュ叙事詩』のある版に類似している。しかしこの叙事詩においては主人公はウトナピシュティムだが、クシストロスの名はどちらかというとシュメール版大洪水神話の主人公であるジウスドラのギリシア語表記のように思われる。