2015年 12月 03日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#366 |
翻訳続き#366
関連するアメリカインディアンの二つの観念の例は議論の余地なく言及するに値する。重要なことは、その伝承は大体もとのままであるということである。ホンジュラスやニカラグアの Sumo 族の間では、彼らの「母のサソリは・・・天の川の端に住んでいると考えられている。そこで死者の魂を受け取っており、子供達が吸う多くの乳房を持つ母親と表現される彼女から新しく生まれた魂が現れる。」とされる(『原註略』)。これに対して、ポーニー族(9 世紀後半まで Nebraska 州の Platte 河畔に居住していたインディアン;今は Oklahoma 州に住む。リーダーズ英和辞典第3版)とチェロキー族(今日の Tennessee, North Carolina 州の地に居住していたインディアン; Oklahoma に強制移住させられた。リーダーズ英和辞典第3版)はこう言っている(『原註略』):『死者の魂は天の川の北の端にある星で受け取られる。天の川はそこで分岐している。そこでは、戦士達にはほの暗い厄介な支流を指示し、女性達と老齢で死んだ者達には明るく輝くより易しい道を指示する。そうして魂達は南の方に旅をする。天の小道の終点で彼らは精霊の星に受け入れられ、そこで彼らは家を作る。』黙って『しばらくの間』と言葉をつけ加えるか、または「そこで彼らは家を作る」を『そこで彼らはキャンプ場所を作る』と変えてもよい。Hagar はこの「精霊の星」をアンタレス星(蠍座のα星)と解釈する。いずれにせよそれは正確にα星である、何故ならその星は銀河の南の端、南側にある黄道との十字路を示しているからであり、それはとにかく射手座の星かまたは蠍座の星なのである。
(原註 これは舌が滑ったのではない;メソポタミアの境界石にある黄道帯の射手座・人馬宮は、勿論、蠍座の尻尾を持っていた:しかしわれわれは全く星座の民話を詳細に比較するという深淵に溺れてはいけない、とりわけ、半分は王で、半分は犬という二つの顔をした、射手座に関係する民話はそうである。)
それはニカラグアの「母なるサソリ」やマヤ族の「サソリの尾を持つ老いた女神」にあっている、それはまた古代エジプトのサソリの女神 Selket-Serqet やバビロニアの Ishara tam.tim にもあっている。海の Ishara、蠍座の女神、は「河川の貴婦人 Lady of the Rivers」とも呼ばれていた(appendix#30 と比較されたい)。
by bbex243054
| 2015-12-03 14:31
| 科学
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