2015年 11月 30日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#356 |
翻訳続き#356
アレキサンダーは、そのとき、Gordium に到着したが、Gordius とその息子 Midas の宮殿のある城塞に登って Gordius の戦車とその軛の結び目を見たいという熱烈な思いに駆られた。この戦車についてはその地方中に広まっている言伝えがあった;
Gordius は古いフリギア人の中でも貧しい人間であった。彼はわずかな土地の一画を耕し二頭の牛を持っているだけだった、その一頭で畔を耕し、もう一頭は荷車として使った、といわれていた。嘗て彼が耕しているとき一羽の鷲が荷車の軛に留まりそのまま居続け、牛を放す時間になるまで、そこに腰を据えた。Gordius はその異常さに驚愕し、Telmis の予言者達に相談に出かけた。彼らは、予言の才能を代々—女や子供も—受け継ぎ、異常な出来事を解釈する能力を持っていたのである。Telmis の村に近づいたとき、彼は水を汲み上げている一人の少女に出会い彼女に鷲の話を語った:彼女は、予言者の血統であったから、彼に戻ってその場所に行ってゼウスの王に生贄を捧げるように命じた。そこで彼は、一緒に行って生贄の手助けをしてくれるよう、彼女に懇願した;その場で彼女の命じた通りに滞りなく生贄がなされ、彼女と結婚することになった。やがて Midas(【ギリシャ神話】 ミダス:フリギアの王; 手を触れる一切のものを金に変える力を Dionysus から与えられたが, 食物も飲料も金になってしまう苦しみから免れることを願って Pactolus 川に水浴したため, その川の砂が金色に変わったという。研究社新英和大辞典第6版)と名づけられた一人の息子ができた。
by bbex243054
| 2015-11-30 10:26
| 科学
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