2015年 10月 12日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#259 |
翻訳続き#259
以上が重要な物語であるが、これは無数のヴァリエーションになって広まっているのである。
この悲劇の構成は全般的に不完全であることはあきらかである、そう考えられる事には全く無関心である聖書の他の多くの説話以上に不完全である。もしもサムソンが「ペリシテ人達に抵抗する機会を求めた」主の配慮によって「神と別れた一人の人物」として作り出されたのならば、彼はヨシュア(Joshua:旧約聖書。イスラエル民族の指導者としての Moses の後継者)やギデオン(Gideon:イスラエルの士師 (judge); イスラエル民族を Midianites の圧迫から解放した; cf. Judges 6: 11-17: 25。研究社新英和大辞典第6版)のような長とは比較にならない。彼は、あり得ない言い方をすれば、誤誘導されたミサイルである。神話の中で語られた過去の大偉業の多くはニュースメディアの注目に値するものにはならなかったのだろうが、サムソンの功績は、パレスチナの政治権力という狭いスケールでみてすら殆ど無意味なものである。だから、ミルトン(Milton:1608-74; 英国の詩人; Areopagitica (1644), Paradise Lost (1667), Paradise Regained (1671), Samson Agonistes (1671)研究社新英和大辞典第6版)は神の人間に対する扱い方を正当化することは難しいと思ったのである。 宮殿の倒壊という主要な出来事は確かに、ギリシャまたはバビロンまたはデンマークにおいてであろうと、より真実みを持ってより深く反響されうることである。「真昼に暗黒となる」や「大建築物を引き倒す」というような大きなモチーフがさらに大きなテーマ、ここでは覆い隠されているが明確に宇宙に関するテーマの中に結合しているのである。日本書紀はそのことをさらに大きいスタイルになったものである、というのがより真実である。
by bbex243054
| 2015-10-12 10:27
| 科学
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