2015年 09月 14日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#192 |
翻訳続き#192
だからここで今すぐこう言っておかねばならない:『火』は実際には「天球上の北極から南極を通る大円」のことである。リグヴェーダ 5.13.6 には以下のような奇妙で分らない言い方が何故されているのか理解されよう:『Agni! How the felly the spokes, thus you surround the gods. 火よ!、なんと車輪の外縁(そとぶち)スポークで神々を囲っているではないか。』(Agni は所謂「火の神」即ち人格化された火を表わす。)アタルバベーダでは、さらに、こう言っている:火の棒(the fire sticks)は「skambha(原註 10.8.20. Cf. Rig-Veda 10.24.4 and 10.184.3。Geldner はこう注意していいる:アタルバベーダのこの節の中に火の棒(the fire sticks)が重要な秘密のように扱われておりそれは skam-
bha のことだと考えられる。)」のものである、と。世界の軸これこそ正しく
「Sampo」という言葉はこの「skambha」からきていることを示しているではないか(翻訳続き#142参照)。
訳註 参考事項(研究社新英和大辞典第6版から引用)Veda ★インド最古の宗教文学でバラモンの根本聖典; Rig-Veda 「リグベーダ(詩篇吠陀)」, Sama-Veda 「サーマベーダ(咏歌吠陀)」, Yajur-Veda 「ヤジュルべーダ (祭詞吠陀)」,
Atharva-Veda 「アタルバベーダ(呪文吠陀)」の四部から成り, さらに各ベーダは次の四つの構成要素から成る:
(1) 祭式に用いる賛歌・祭詞・呪詞を集録する Samhita 「サンヒター(本集)」
(2) その起源・意義・用法を詳説する Brahmana 「ブラーフマナ(梵書)」
(3) 特に神聖で村落を離れ森林中で伝授されるべき極秘の秘法を集録する Aranyaka 「アーラニヤカ(森林書)」
(4) 個人我と宇宙我との一致を説いた当時の哲学思想の最高潮を示す Upanishad 「ウパニシャッド(奥義書)」
veda の《原義》は knowledge である。
by bbex243054
| 2015-09-14 10:37
| 科学
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