2015年 07月 30日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#68 |
翻訳続き#68
まず、『the earth』とは何だったのか?である。最も一般的な意味では、『the
earth』とは、黄道(天球上で太陽が1年間に1周して描く大円。月がこの線上またはその付近に来るときだけ食が起こることからこの名が付けられた。)を含む仮想平面だった。もうちょっと固有な意味になるが『The dry earth』とは、天球上の赤道のことだった。この赤道は、黄道上赤道に
23.5 度傾いて交差する黄道帯を二分する。その一つが『dry land』(黄道帯の北側の帯、春分から秋分まで至ることになる)、もう一つが『waters below』を表す昼夜平分面(黄道帯の南側のアーク、秋分から冬至を経て春分に至ることになる)である。
訳註 図を描いて見る方が分りやすいと思います。図形が苦手な方は、例えば「天文学入門」中嶋浩一著 丸善 の3頁をご覧下さい。
『春分点』『冬至点』等の用語は意図的に用いられているのである、なぜなら神話は時間、角度に対応する時間、の期間を扱っているからであるが、空間域を扱っているのではない。
これは、昼夜平分時(即ち春分点秋分点)、したがって冬至点、夏至点もであるが、が永久に変わらないものだったら、無視されたかもしれない。春分点・秋分点は天体の進行状況をより理解しやすくするためのものになっている、即ち、天球の動かない星に関しては常に同じ点になっている。そのかわり、春分点・秋分点は太陽が一年間に一周する向きとは逆方向に黄道に沿って移動することになる、即ち黄道帯の宮・星座の列が右に動くのと反対に動くのである(双魚宮・魚座⟶白羊宮・おひつじ座⟶金牛宮・牡牛座と動くかわりに、金牛宮・牡牛座⟶白羊宮・おひつじ座⟶双魚宮・魚座と動く)。
by bbex243054
| 2015-07-30 13:19
| 科学
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