2018年 02月 20日
INTELLIGENCE in NATURE AN INQUIRY INTO KNOWLEDGE |
翻訳続き#312
自我を持っていることは大抵の人のこの世界における最も基礎的な経験に相当する。我々は自分自身を『私は』とか『私に』とか言っているが、自分自身の経験はそのように言わない。けれど現代の哲学者と神経科学者達の中には、単一の『私』は実際は我々の脳によって作り出された幻想であると断定する人達がいる。彼らはこのスタンスを、自我が存在する脳の集中点を明らかにできていないことを指摘して正当化する。この見解によると、我々はせいぜい多数の違った脳の配置に関連した自我の束である。彼等は単一の自我を『キメラ・奇怪な怪物』、『自我性のない』存在とみる。この見方では、私が持っている自我であるとの感情は実は単に自我のように感じる数十億のニューロンによって形成された一連のシステムなのである。
by bbex243054
| 2018-02-20 09:46
| 科学
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