2017年 10月 13日
『THE COSMIC SERPENT DNA AND THE ORIGINS of KNOWLEDGE 』の翻訳 |
翻訳続き#177
情報をストックして複製することに秀でている DNA 分子は、その情報でそれ自身をつくりあげることはできない。それをするのはタンパク質であるが、それらは DNA に含まれる情報なしでは自らを作り出すことはできない。故に、生命は表面上この二つのシステムの避けられぬ統合である。鶏が先か卵が先かという有名な問題を越えて、クリックは一つのタンパク質が偶然生まれる(これで最初の DNA 分子が作られることになる)確率を計算している。すべての生きている種で、タンパク質は完全に同数の20個の、小さい分子の、アミノ酸でできている。平均的なアミノ酸は、それら20個のアミノ酸から選ばれて、正しい順で互いに繋がった、およそ200個のアミノ酸でできた長い鎖になっている。組み合わせの法則によると、一つの特定なタンパク質が偶然生まれる確率は 1/20200 である。この数 20200 はざっと見積もって 10260 であるが、観測可能な宇宙の原子の数 (1080 と見積もられている) よりずっと遥かに遥かに大きい数である。
by bbex243054
| 2017-10-13 13:57
| 科学
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