『THE COSMIC SERPENT DNA AND THE ORIGINS of KNOWLEDGE 』の翻訳 |
その答えは鏡の中にある。人類学が幼い科学で、そのアイデンティティーもはっきりせず、その方法論の統合失調症のような性質も知らなかった時、それはシャーマンを精神病者と考えた。『構造主義者』人類学が科学の地位に達したと主張し、人類学者達が自ら秩序の中に秩序を見つけるのに忙しかった時、シャーマンは秩序の創造者になった。その学問が『ポスト構造主義者』のアイデンティティーの危機に入って、科学なのか解釈の一形態なのか決めることができなかった時、シャーマンはあらゆる種類の職業を行使し始めた。最期に、この学問の過度な秩序の探求に疑問を持つ人類学者が現れ始めて、彼等はシャーマンをその力が『しつこく質問して秩序の探求を危うくさせる』ことにある者、と理解することになった25 。
こうして、『シャーマニズム』の概念の背後に隠れている現実は、人類学者の、各自独立の角度からの、見詰め方を反映している様に思われるだろう。
25原註: トーシッグ(Shamanism, colonialism, and the wild man: A study in terror abd healing, 1987, Chicago: University of Chicago Press.)はこう書いている:『しかしもしそのかわり、我々が古い意味を混乱のままにしておいたら、まず儀式は、次に、それが一部であるところのもっと広い社会の歴史はどうなるだろうか? 私がプツマヨのシャーマン達と経験したことは、それが彼等の行うものであること、しかもフイトト族のような魔法の力の映像がしつこく質問して秩序の探求を危うくさせるものになることを示す (p. 390)。』これ以降の5行の原註の翻訳は省略します。