『Destiny of Souls』の翻訳 |
タイムマスター達が見て欲しいと思うものの特定のシーンを魂達が見るうちに、彼等の中には、望む終りに役立つように可能性のある全てのことが動くことを自分達のまだ知らない、チェスゲームをしていると感じるものがいる。普通、魂達は基本線上に、即ち何人かの依頼人がそれを「輪の線(Ring Line)」と名づける線上に、来世の一部を見る。「輪の線」は調べられる各体に対して人生の最も起こりそうなコースを表わしている。生まれ変わる準備をしている魂は、自分の見ているゲームのチェスの一つの駒の動き、一つの瞬間の変化が結果を変えることを知る。私は、魂達が起こりうる未来の詳細な結果をほとんどいつも何も示されないのは、興味をそそることだと思う。彼等は人生のチェス盤に多数の他の可能な動かし方があって、それらはゲームのどの瞬間でも変ることを知る8 。率直に言うと、これは大部分の魂にゲームを面白くさせるものである。人生の変化は我々のある行動に向けた自由意志しだいである。それを引き起すのがカルマの掟の部分である。カルマは選択のチャンスであるが不屈の精神と忍耐力にも関連する、何故ならゲームは個人の勝利と一緒に敗北や損失をもたらすことになるからである。
8 訳註。しつこいと思われるかも知れませんが、前記の訳註部分(大谷司完『天使の声』の「霊界の学校即ち修練道場(昭和 5 年 12 月 25 日見聞録抜粋)」にある記事)を再再引用します:
・・・此の特選科は、一人に一部屋の研究錬磨室が与えられることになってあり、その部屋の中央には、大きなテーブルが据えられてあって、その上に全紙が一枚のせられてあり、側には長い鉛筆が置いてあったが私はこれから先、この部屋でどんなことをするのであろうかと思案していると、しばらくしてドアをノックする音が聞こえたので直ちに開けて見ると、そこにはいとも威厳のある婦人天使が、御立ちになっていられるので、敬意を表して御案内申し上げたのであるが、暫くして御言葉を下されたのであった。
「私は只今からあなたを指導する為に、使わされた天使であるが永い間克く忍耐をされて、修練を励まれましたことを御祝い致します。この特選科では主として、一切の霊線に関することを体得するのであって、あらゆる霊的修行の中でも最も意義深く大切な科目であるが、その原理に就いては今後実地にいろいろと指導することになるから、左様心得なさるが宜しい。
それでは基本動作として此のテーブルの上に置かれてある白紙に、鉛筆を持って定規を使わず自由に、線が引けるようになるまで練習をするのであるが、単に線と申しても種々あり先ず直線、それから曲線 湾曲線 波状線、其の他線と線の接ぎ合わせ又は切断等、凡そ線に関する応用等を十分に研究錬磨するのであるから、今後心を落ちつけて自由に幾回となく練習をされるが良い。これは霊的修行の中にて最も大切なことであり、応用せねばならんのであるが、主として精霊の運命転換又は、生死等にまでも活用され得る秘事であるから、基本となる線の練習に心して励むが宜しい。時々指導に参ります」
と仰せられて、部屋からお出ましなされたのであった。私はこの如何にも簡単なことのように思える線の練習を、特選科に進むと同時に命じられたのであるが、兎に角無言の儘にて練習を続けている内に遂には、容易ならぬ意義の含められてあることを自覚せしめられたのであった。それと同時にこの線に関してのことは実際となると、微塵程の誤差を生じても、人生に由々しい事態を醸すものであることが判明してきたのである。・・・・