『The Super Natural』A new vision of the unexplained の翻訳 |
私は、クラークによるこの解釈の言い方に何らかの真実があることは否定しない。原始的な文化の人達の多くは、例えば、スマホを魔法の器具と思うことだろう。しかし、クラークのその一文をそう読んでしまうことには多くの問題がある、クラーク自身、呪い、聖痕、そして亡霊 (これらを彼は『非常にあり得る』と考えた) からポルターガイスト、テレパシー、そして占い杖による水脈・鉱脈の探査 (これらを彼は『あり得る』し『研究するに値する』と考えた) までの超常現象に魅せられたという単純な事実に始まって肉体の死後も生存して生まれ変わること (これらを彼は『殆ど事実ではないことは確かである』と考えた) まで7。この SF の伝説的人物は二人のテレビ専門家に、説明されない現象に関するシリーズを、イギリスのテレビ番組で制作させたほどである。
否定の典型的な方策には役立たないからという理由でこれまで誰も引用したことのない、彼の二つの予言法則をここで初めて引用する:
著名だが年配の科学者が、何かしらあり得ることである、と述べる時は、彼の言うことは確かに殆ど正しい。彼が、何かしらあり得ないことである、と述べる時は、彼の言うことはほぼ間違いである。
あり得ることの限界を発見する唯一の方法は、それらをあり得ないものの中に一か八かほんの少し置いてみることである。
7彼の類別に関しては、John Fairley と Simonn Welfare の、Arthur C. Clarke’s World of Strange Powers (NewYork: HarperCollins, 1984) の244頁を見られたい. これは全三巻のうちの第2巻である。