『The Super Natural』A new vision of the unexplained の翻訳 |
10代の中頃までに、私は宗教から疎遠になっていたが、霊的な旅には疎遠にならなかった。私の中に魂の存在することを強く感じた。実際、私は肉体と魂は現実に一つの連続体になっている、二つが別々になっているのではない、ことが分り始めたし、さらに17か18才の時、瞑想を試み始めたのである。自分が何らかの具合で身体をはみ出して広がる感覚になることが出来た5 。私は、新しい種類の統合 (integration) が可能であること、身体は、実際は肉体にとどまっているのではなく、私が殆ど知らない存在領域にどういうわけか広がっていることを感じたのである。
5 訳註 これは体験すればよく分ります。私も瞑想中自分の体が上昇する経験や、体が膨らんで静電気かなにかのものを放射してビリビリする経験をしたことがあります。瞑想経験あるいは座禅の経験をされた方なら経験されたことだと思います。多変数関数論で当時未解決の歴史的大問題をすべて解決した故岡潔先生は、晩年宗教に没頭されましたが、ある時自室で座禅を組み瞑想していると、突然4人の若い禅僧が現れて先生の手足を4人で抱えて道元禅師の前に連れて行かれると、道元禅師は先生に無言の説法をされ、先生が当時解らなかった「正法眼蔵」が一挙に解った!と思った瞬間、自室で座禅する自分に戻っていたが、そのわかったことは言葉では表現できない、と自著で書かれています。その本を読んだのは、私が数学に情熱を燃やしていた大学院学生の時でしたし、霊的研究とは無縁な時期でした。それを読んだ時尊敬する岡先生が「へー!こんな不思議なことを経験されるとは!」とは、と思ったぐらいでした。また、私が霊的探求を始めた30代前後に知り合った「さこぬま」君 (その時20才、自衛隊に入っていたが疑問を抱き自衛隊を除隊したといっていました) が、座禅のポーズで瞑想していると、自分の体がどんどん大きくなって地球が、自分の組んだ手の中にあるのを見て驚いたとたん、元の自分に戻った経験をしたと話してくれたことを思い出します。とにかく証明出来ない神秘的な経験が現れます。