『The Super Natural』A new vision of the unexplained の翻訳 |
そのような経験の一番最初のものは我々のいたマンハッタンのアパートで起こった。私はある昼過ぎベッドで横になっていた、眠っていたのではない、その時突然私の胸を横切る不思議な振動を感じた。目を開けると私の前に一つの像、ある生き物の頭と両肩を見た。それは丸い、真っ黒な目、非常に温和な、よく知られた『グレーのエイリアン』の顔だった。その像は私の心臓の動悸する所と正確に対応するラインに沿ってカットされていた。その存在者の温和さには圧倒された。同様に圧倒されたのは、私自身のもう一つの形あるいは私に住まう何者かを私が見詰めているという感情になったことである。
これと同じ頃、ある朝私は、自分の頭頂部が開いていて何者かが私の中にいるという感覚15 で目が覚めた。意識がはっきりしてくると、若い声で、恐怖で怯え、叫び声をあげた『私は体の中に捕らえられている。』
それは私に十分かつ直接的な意識となった、確かなんですよ。しかしそれ以上には決してならなかった。ほかの感情が芽生えることはなかった。この夢または幻覚または何かしら起きたことを生じさせたのは一体なんだろうかと不思議に思わされることになった。私は未だに不思議でならないのですよ。
15 訳註 私の経験では、頭頂から頭の中に雷が落ちて稲光したことが一度あったことと、誰かが頭の中にやって来たと感じることがよくあることです。この誰か来た、と言う感覚は、手塚治虫の漫画によく描かれていた「頭の中にロウソクまたは電球がパッと点く」イメージが一番近いです。