HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#476 |
アレキサンダーは海の深さを測らねばならなかった、彼は鷲に空高く運ばれて、不死の水を捜しに信じられないこと極まりない「海」まで旅をしたのである。天国に入ることになるのを期待して、彼はナイル川あるいはガンガー川117上流へ航海した―しかし何故 エーリダノス118の章を繰り返すのか、ですか ? それは、アレキサンダーがギルガメッシュとそっくり同じ事をしているからである。アレキサンダーはあらゆる水がそこからやって来てそこに戻る魔法の場所に航海した。また、ギルガメッシュから若返りの植物を奪ったものが、伝えられているように、蛇 (『earth-lion』)だったとしたら、伝説のアレキサンダーがそれとは知らずだまし取られたのは一匹の魚だった―旅の携帯食料としていた塩漬けの魚。しかし彼はわざとコックの Andrea に騙されたのである (アレキサンダーの公認宮廷歴史家 Kallisthenes らしき者の見解によれば)。Andrea はその塩漬けの魚が小川に落ちた時に生き返ることに気がつき、アレキサンダーにその発見を伝えず自分でその小川の水を飲んだのである。アレキサンダー王は義憤にまかせて彼を首の回りに臼石をつけて水の中に放り込んだ、こうしてコックが不死となることを防いだのである。
117《Ganges のサンスクリットヒンディー語名》研究社新英和大辞典第6版
118【ギ神】《ファエトンが Zeus の怒りの電光に撃たれ墜死した川》リーダーズ英和辞典第 3 版