2015年 12月 02日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#361 |
翻訳続き#361
黄道は、有名な「implex 絡み」という唯一の観点で渦巻として捉えられている。あらゆる惑星の力の場所であるから、それは、謂わば「支配体制」そのものを表わしていた、と記憶しておかねばならない。何世代もの東洋学者や考古学者によって心棒強く復元されてきたけれども、王室の都市の尊大な計画よりも、このように惑星を掘り当てたメソポタミア文明の考え方の表象するものほど優れたものはない。 ニネベ(《古代 Assyria 帝国の首都; 紀元前 612 年にメディア人およびバビロニア人に滅ぼされた; その廃墟はイラク北部 Tigris 河畔の Mosul の対岸にある》研究社新英和大辞典第6版)は壁を、射矢口の円は7回も重ね、7つの惑星の色にぬり、その頂上は戦車が走り抜けられるほど分厚くすることによって、自らを不動の支配と権力の座にあることを宣言している。惑星の表象は、第8章で見られたように、インドに広がり、あの桁外れの宇宙図形、ジャワ島の Barabudur 宮殿で頂点に達している。それは今でもインドの田舎に点在する無数のストゥーパ・仏舎利塔ではっきりわかる。その上に置かれた冠は惑星の天空を表わしている。だからここで我々は「支配体制」を「上にそれも遥かに上にゆく道」、Numenius なら直ぐに理解しただろうが、死者の為の連続する移行面、グノーシス派やヒンヅー教の体系を特徴づける超越の穏やかな約束、と理解することになった。骨組みだけの地図では必ず一つあるいは他の次元が欠けるだろう。渦巻はそれでは上にいく道または下にいく道だろうか?ヘラクレイトスなら両方の道は一つで同じものだ、といっただろう。すべてのものを同時に一つの体系に入れることは出来ない。
by bbex243054
| 2015-12-02 08:51
| 科学
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