2015年 08月 18日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#126 |
翻訳続き#126
このように、Snaebjörn は、アイルランド王室の家族の一員として、紀元800年と1000年の間、ケルトとスカンジナビアの文化に共通の影響をあたえたものの代表なのであり、その影響は、 Vigfusson の『Corpus Poeticum Boreale 北方詩全集』の中にあるエッダ(訳註 9〜13世紀に古アイスランド語で書かれたゲルマン神話や英雄伝説の集成。1643年にアイスランドで発見された。天地創造、神と巨人族との闘争を主な内容とする。韻文の古エッダとスノッリ=スツルルソン(Snorri Sturluson1178〜1241)が編纂した散文の新エッダ(「詩学の書」)とがある。 広辞苑第六版)の歌に残されている。ハムレットの物語自体その交流の典型的な特徴となっているのである。それのもっと初期のしかももっと簡単な形がアイスランドからアイルランドに齎されていたらしい、バイキング達(訳註 8-11 世紀にヨーロッパの北部および西部海岸を略奪したスカンジナビア人。研究社新英和大辞典第6版)がもともと偉大な Orvendel の息子の物語をどこにでも持ちこんでいたから。
こうしてハムレットを北欧伝説のみならず古代神話の巨大な宝物の全系統の中に、つまりケルト民族のアイルランドに置くことになる。そこから近東にまで多くの跡の見られる話の筋が広がっているのである。ハムレットの人物像は普遍的なものであることが一層理解されることになる。
-------第6章終了----------
by bbex243054
| 2015-08-18 15:54
| 科学
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