2015年 08月 13日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#112 |
翻訳続き#112
我々は終わりを迎える権力者達の物語をまずイラン『国王達』それからインド『国王達』の中に含まれた物語の中に追跡して来たが、二つの異なる伝説によって強調の違いのある物語を一つ見つけた。二つの国の伝説のそれぞれが混乱する程の類似性を互いに持っている。しかも、それぞれは何か知られた古典的なパターンから語られているのではなく、どの伝説も、「時・時間」そのものと、さらに物語の中で実際に順をおっておきる出来事で表わされることよりも非常に異なる因果関係の繋がりとに、明らかに支配された大惨事を齎す結論にならざるを得ないものになっている。
誤解を避けるために強調すべきことは、正確に「誰がだれなのか」を知ることとか、Brjam は Yudhishthira かクリシュナであると言うような特定を肯定することは、まだ出来ないのである。しかし、イラン人とインド人によって提供されたヒントによって、 Kullervo をより理解すること(即ち『kaleva というのは Kullervo の生まれ変わりである』と理解するようなこと)が出来よう。さらに、王達を近寄らせなくさせた犬の様な愚か者を演じた Brutus の行動は政治的なものよりももっと高度のレベルの意義あるものだったということを教えられよう。以上述べたことは、王達は追放されたのだ、ということを否定するものではないが、少数の歴史上の出来事であった可能性がある、いやそれよりも実際の出来事であった(Kali Yuga の勃発のような)『大きな』変化あるいは変遷に由来する『人物達のスピーチ』がしっかりと刻まれた特殊なものがセットされていることを暗示しているのである。
-----------第5章終了--------------
by bbex243054
| 2015-08-13 20:14
| 科学
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