2015年 07月 06日
HAMLET' S MILL の翻訳(『THE KEY』に関連して)#15 |
翻訳続き#15
Amelth がどんどん進んでいると、一匹の狼が彼の進む道を横切って雑木林の中に消えた;彼の仲間たちが彼に若い子馬が Amleth を出迎えたのだと言った時、
Fengöの飼い馬にはそんな種類の戦闘馬は殆どいないと言い返した。これはやんわりとしかし機智に富んだ言い方で叔父の豊かさをののしることを意味した。彼らが、
Amleth がずる賢い返答をしたと言い張ったとき、彼は慎重に話したんだと答えた:というのは、彼は、どんな事柄でも嘘をつく傾向があると思われるのが嫌だったからであり、さらに嘘をつく人間ではないと思われることを願ったからである;そうやって彼は、彼の言葉には真実が欠けてはいたけれども、真実を示したりどれほど深い抜け目なさで行っているかをうっかりもらすことのない賢明なやりかたで、狡獪さと正直さを混ぜたのである。彼が浜辺に沿って進んでいるとき、仲間たちが一隻の難破船の舵(原註 Saxo は 『gubernaculum』即ち『steering oar(舵取りオール)』3.6.10; Gesta Danorum, C.Knabe and P.Hermann 編〔1931〕、p. 79 と書いているが、本書では「rudder」とした。)を見つけたとき、今度は、彼らは巨大なナイフを見つけたと言った。彼は『これは、そのような巨大なハムを彫るのにぴったりだぜ。』と言った。それによって彼は実際には、海、無限に広がっていると彼が思った海が、この巨大な舵に合っていることを意味したのである。
彼らが、砂丘を通りながら彼に砂のことを粗挽き粉だと言ってそれを見るように、またもや命じたとき、彼は、それは大昔海の大荒れによって小さく挽かれたのだ、と応えた。彼の仲間達が彼の答えを賞賛すると、知っていることを話したのだと、彼はいった。それから、彼らはわざと彼を残して去っていった。それは、彼が淫らなことをする勇気をもっと奮い起こせるようにするためだった。
叔父が派遣した女性は、暗いところで偶然彼の前を横切ったかのようにして、彼と出会った;もしも、彼の乳兄弟が、彼に密かに罠が仕掛けられていることをほのめかしていなかったら、彼は彼女を掴み強姦しただろう・・・一層の身の安全になるように警戒していたので、彼は彼女を両腕で捕らえて、人の入り込めない遠くの沼地に無理矢理連れて行った。さらに、二人が一緒にじっとしていた時、彼は彼女に必死にこのことは誰にも明かさないように懇願したが、頼まれた時と同じように心からの暗黙の約束が了解された。というのも、彼ら二人は子供のときは同じように養育されていたからである;共通の教育を早くからうけたことで Amleth とその少女は非常に親密な仲になっていた。
こうして、彼が帰宅した時には、彼らはみんな、彼が愛の行為を行ったかどうか、嘲りながら訊いた。すると彼は、メードを強姦したことを告白した。次に、どこでそれをしたか、そして枕は何だったか訊かれると、牽引家畜の足の上、とさかの上、そして天井の上で休息していたと言った。というのは、誘惑が起き始めた時に、そのようなかけらをすべて集めたからである。横になるのを避けるために・・・
その乙女も、その件を問われた時、彼はそんなことは何一つしていないと断言した;そして、護送役はそのような行為を目撃しなかったと分った時に彼女の否定は一層容易く信用された。
しかし、 Fengö の友人は、判断よりも大きな安心を提供したのだが、そのような精神の持ち主の測り難い狡猾さは卑猥な企みで探ることは出来ない、何故ならその男の頑固さは非常に大きいので、穏やかな程度のもので暗殺するべきではないと断言した・・・それだから、と彼の言うには、自分のより深遠な鋭敏さがもっとデリケートなやり方を思いつかせた、それだと実行するに十分うまくあっており、知りたいと望んでいることが効果的に分るだろうと。Fengöは故意にその場にはいないようにする。大きな輸入の用事に関わるふりをすることにして。Amleth は一人母親と部屋の中で密談している;しかし人一人に、部屋の隠し場所にいて彼らの語ることを注意深く聴くようにまず命じておく・・・この話し手の友人は、自分が企みを実行する奴だと思われることよりも、いつでも自分が悪事を謀っているように思われることを嫌って、自分を盗み聞きの役として油断なく申し出た。 Fengö はこの計略に驚喜して、長旅のふりをして出発した。さてこの計画を与えた男は Amleth が母親といるとき閉められる部屋を密かに修理して、わらの中にこそこそと潜み込んだ。しかし、Amleth は裏切り対策は採っていたのである。
by bbex243054
| 2015-07-06 15:25
| 科学
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