2015年 06月 08日
WHITLEY STRIEBER氏の著書「THE KEY」 翻訳 #231 |
翻訳続き#231
どちらにしろ、どちらかを私は考えていたのだ。多分私は彼を知っていた。多分、実際、私の子供の時彼はテキサスにいた。だから、もしかしたらサンアントニオ辺りで尋ねたら面白いかもしれない。私のしたことは、出会いの話を人々に物語ったことだった。人を選り好みしたのではない。単に、興味を持つと思われる人には誰でも話した。その際には、そんな人を見たことがあるかを尋ねたものだった。私は彼を、髪は白髪まじりでシャープな特徴の優しい顔をした、65と80の間の年齢の、そこらにいるような少しほっそりした人と表現した。彼と会った人なら決し彼を忘れることはないだろうと思っていた。たいていの人達は、関心を示さなかった。その時、一人の友人が、かなり興味を持ってくれた。彼は、60年代後半に、もしかしたらその人に、あるいは全くその人のような誰かに、会ったことがあるかも知れないと思ったのである。
その彼というのは、当時打楽器(percussion)の学生で、先生はヒューストン交響楽団の打楽器奏者だった。その先生は内気な人で、仲間には彼のアパートに誰も入らないほどに希望していた。彼はしばしば手袋をして、両手を頻繁に清潔にしているほどだった。彼は、私の友人が気に入ったが、友人はある日彼のアパートに招待されて驚いたのである。
壁のすべてに沿って並んだ本棚は本だらけだった。彼の先生が部屋から出ている間に、友人はそのような本のなかの幾つかを見詰めた。それらは、2つの主題『UFO とレーダー』に関するように思われた。吾が友人は面食らった。彼は、音楽に関する主題の本を予想していたのだ。何故ならば、そのことは、彼の先生が全く打楽器奏者ではないことを意味したからだ。先生は、世界で一番偉大な打楽器奏者の一人と考えられていたのだ。しかし、ここでは彼は、60年代では非常に風変わりな主題だった『UFO』に取り憑かれていた。おまけに、レーダーだってー?打楽器奏者が?
by bbex243054
| 2015-06-08 10:17
| 科学
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